映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」リタ・レストレンジって何者?

Fantastic Beasts & Where to Find Them

映画「ハリー・ポッター」シリーズで、ハリー・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校(以下ホグワーツ)で使用する教科書「幻の動物とその生息地」の著者ニュート・スキャマンダーを主人公に据えた映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(以下「ファンタビ」)。
同じ世界観・違う時間軸で舞台をイギリス・ロンドンからアメリカ・ニューヨークに移し、ニュートが起こす魔法騒動や恋愛、友情、冒険、魔法生物たちとの関わりを描いた新章です。

今回は、本作の中で写真にだけ登場し、今後のシリーズにおいて、物語を大きく動かしていくキャラクターになるであろうリタ・レストレンジについて、これまでにわかっていることを整理していきます。

日本中が魔法にかかる!映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」あらすじ

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(字幕版)

主演はオスカー俳優のエディ・レッドメイン。
共演はキャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラーなど。
物語の始まりは、“狂騒の時代”と言われた1926年のニューヨークから。イギリス魔法省の役人であり、魔法生物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、「幻の動物とその生息地」の執筆調査のために立ち寄ったニューヨークで、うっかりトランクの中で飼っていた魔法生物たちを逃がしてしまいます。アメリカ魔法界を危険に晒した罪でアメリカ合衆国魔法議会(通称:マクーザ)に追われることとなったニュート。彼は、行きがかり上ニュートを助けることになってしまったティナ(キャサリン・ウォーターストン)&クイニー(アリソン・スドル)・ゴールドスタイン姉妹とノー・マジ(イギリスでいうマグルのこと)のジェイコブ(ダン・フォグラー)らとともに事態の収拾を図ることに。魔法使いとしては優秀だけれどもおっちょこちょいなニュートは、持てる魔法のすべてを使い、仲間たちとともに人間界・魔法界を救うことができるのでしょうか?そして、その先に待っている世界中をも揺るがす事件の始まりとは?今度の魔法は、もっとすごい!「ハリー・ポッター」シリーズの時には間に合わなかった3Dも2Dと同時公開で、1926年のニューヨーク魔法の旅へタイムスリップ!2017年1月の時点で、なんと世界興行収入8億ドルのメガヒット・シリーズ第1弾です。

タイトル:「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
2016年11月23日(水)丸の内ピカデリーほかにて全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/

ジョニー・デップらが参戦!最強の布陣で贈る「ファンタビ」ワールド

Fantastic Beasts and Where to Find Them: Magical Movie Handbook

「ファンタビ」の世界を彩るのは、メインキャストの4人だけではありません。
「ハリー・ポッター」シリーズがオーディションで選ばれた無名子役たちで構成されていたのに対し、「ファンタビ」は第1弾から有名キャストが続々と登場します。とは言っても、魔法使い風にメークされているので、気づかない方もいるかも知れないので、リタ・レストレンジをご紹介する前に第1、2弾に登場する魅力的なキャラクターたちをご紹介します。

ゲラート・グリンデルバルド/ジョニー・デップ

Johnny Depp 2017

「ファンタビ」第1弾のラストで、マクーザのパーシバル・グレイブス(コリン・ファレル)からゲラート・グリンデルバルドに変身してみせ、観客をあっと言わせた名優ジョニー・デップ。

グリンデルバルドはヴォルデモートの次に強力と言われている闇の魔法使いで、もちろん、第2弾以降も登場しますし、実は映画「ハリー・ポッターと死の秘宝」にも登場しているのです。その際に青年期を映画「スウィーニー・トッド」などのジェイミー・キャンベル・バウワー、老年期を映画「インディ・ジョーンズ」などのマイケル・バーンが演じています。ダンブルドアが自身の家族にまつわる悲しき過去を語るシーンで登場するグリンデルバルドは、3大魔法学校のひとつ「ダームストラング専門学校」に在籍していましたが、16歳の頃に退学処分を受けます。その後、大叔母が住むゴドリック谷を訪れた際に、若き日のアルバス・ダンブルドアと親交を持ち、二人で「死の秘宝」を探し出し、マグルのいない魔法界をと革命を目指すことに。しかし、グリンデルバルドとアルバス、アルバスの弟・アバーフォース・ダンブルドアとの間で決闘が起き、妹のアリアナ・ダンブルドアが犠牲となったことで二人の友情は決裂してしまいます。
第2弾では、より魔法界のダーク面にフォーカスを当てたストーリーになっているそうなので、これまではキャラクターの口から語られるのみだった真相を映像で観ることができるかも知れませんね。

パーシバル・グレイブス/コリン・ファレル

COLIN FARRELL CELEBRITY PACK

マクーザの魔法保安局長官で優秀な闇払いのパーシバル・グレイブス。演じているのは2017年に映画「ザ・ビガイルド(原題)」「ソレス(原題)」などの公開が控える実力派俳優のコリン・ファレルです。

相当な手練れであるはずのグレイブスですが、第1弾の初めからグリンデルバルドによって姿をとって代わられています。グレイブスの姿をしたグリンデルバルドがグレイブスの杖を使用していたことから、彼の身に何かがあったのは確かですが、生死は不明。第2弾では登場しないことは決まっているとの噂ですが、コリン・ファレルほどの有名俳優を起用しているので、今後出てくる可能性もあるのではないかと思われます。

アルバス・ダンブルドア/ジュード・ロウ

Jude Law (PIA VINTAGE COLLECTION)

若き日のアルバス・ダンブルドアを演じるのはイギリス人俳優のジュード・ロウ。

原作者のJ.K.ローリングは「若きダンブルドアはゲイで、グリンデルバルドの魅力と魔法のスキルに盲目的な恋をしていた。」と言及しており、第2弾では、ホグワーツで変身術の教授時代のダンブルドアが、オープンなゲイとして描かれているそう。ティーン時代のダンブルドアとグリンデルバルドの友人関係についても描かれる予定なので、これまで深くは語られてこなかったダンブルドアの過去が明らかになるとのこと。1945年にダンブルドアはグリンデルバルドと戦い勝利し、グリンデルバルドは自らが作った要塞に幽閉されることは決まっているので、ジュード・ロウがダンブルドアの悲恋をどう演じてくれるのか、今から期待が高まります。

クリーデンス・ベアボーン/エズラ・ミラー

AnOther Man [UK] Fall - Winter 2013 (単号)

第1弾に登場し、スクイブかと思われていましたが、体を蝕み死に至らしめるほどに強力な闇の魔力「オブスキュラス」を保持していることが発覚したクリーデンス・ベアボーン。「オブスキュラス」は魔法使いしか持つことはできませんが、孤児のため、両親は生死不明です。
演じているのは、映画「少年は残酷な弓を射る」「ウォールフラワー」などに出演している現在24歳のエズラ・ミラー。2017年はDCコミックスの映画「ジャスティス・リーグ」にフラッシュ役で出演、2018年には映画「ザ・フラッシュ(仮題)」で主演が決まっており、今最も注目されている若手俳優の一人です。

これまでに出演した作品では、圧倒的に美しいエキゾチックな青年の印象が強かったミラー。本作ではこれまでのイメージを封印し、坊ちゃんカットの髪型で常に人の視線を伺いビクビクしているクリーデンスを演じており、本作を観た観客の中でも「え!あれ、エズラ・ミラーだったの!?」と気付かずに驚いた方も少なからずいたのではないでしょうか。

第1弾のラストで「オブスキュラス」と一体となり魔力を制御できなくなったクリーデンスは、マクーザによる総攻撃を受け、消滅したかのように見えましたが、ニュートらも気付かぬうちに、「オブスキュラス」の破片となってその場から逃げ去りました。クリーデンスについて、第1弾に続いて第2弾の監督を務めるデヴィッド・イェーツは「この映画(第1弾)では取るに足らないキャラクターだったけど、第2弾では重要なキャラクターになる」と来日時に語っているので、今後、ニュートたちの仲間になるのか?はたまたグリンデルバルドに操られてしまうのか?クリーデンスの動向からも目が離せません。

第2弾では、ご紹介した人物たちの他にもセバスチャンという新キャラクターが登場します。「ハリー・ポッター」シリーズと同様、ただいま、ニュートの学生時代を演じる俳優を含め、ティーンエイジャーをオーディションで募集中です。どんな魅力的な俳優たちが発掘されるのか、楽しみですね。

ニュートの初恋の女性!?リタ・レストレンジ

Harry Potter Slytherin Hardcover Ruled Journal (Insights Journals)

第1弾では写真のみの登場となった謎の女性リタ・レストレンジ。
リタの写真はニュートの作業部屋に飾られており、ニュートが今でも恋心を抱いている女性として、第2弾ではより深く物語に関わってくるそうです。
デヴィッド・イェーツ監督いわく、リタは「かなり複雑で傷ついていて困惑した子」「彼女はニュートに対してある意味、力を持っていて悲劇的なキャラクターでもある」とのこと。ニュートとリタは、ホグワーツ時代の同級生で、互いに魔法生物に関心があり、周囲に溶け込めていなかったという点が同じだったことから親しくなります。しかし、リタが実験に使った魔法生物が他の生徒に危害を加える結果となってしまい、ニュートはリタを守るため、彼女の罪を被り、退学処分を言い渡されてしまいます。
それもあって、大人になったニュートはリタに対し、苦々しい気持ちとそれでも消えない恋心を併せ持っており、第1弾の劇中でクイニーに心を読まれ、「(リタは)奪う人で与える人ではない。」と言われた際に、「その件については語りたくない。」と答えています。
ニュートとリタの間はどんな関係だったのか?退学処分以外に二人の間に問題があったのか?それでもなお、ニュートを惹きつけてやまないリタとはどんな魅力を持った女性なのか?第2弾以降、徐々にそのベールが剥がされるようなので、クイニーの言葉の真意が明らかになりそうです。

リタ・レストレンジを演じているのはゾーイ・クラヴィッツ

Foam (Fashion Ocean Art Music) [US] April 2014 (単号)

「ファンタビ」シリーズで物語の核の一つとなる存在リタ・レストレンジを演じているのは、世界的ミュージシャンのレニー・クラヴィッツの長女で、歌手、モデル、女優と幅広く活躍するゾーイ・クラヴィッツ。
2007年頃から映画に出演しており、映画「幸せのレシピ」「X-MEN:フューチャー&パスト」「ダイバージェント」シリーズ、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」といった日本でも大ヒットした作品に出演していますが、3番手以降の出演が多いので、そんなに強い印象が残っていないのではないでしょうか?
本作でも4番手以降の出演ですが、「ニュートの初恋相手」ということで世界中の“ポッタリアン”と“ファンタビスト”たちが注目しており、役柄もクセが強そうで、写真のみの出演でも相当なインパクトがあったので、「ファンタビ」シリーズがゾーイにとっても出世作となりそうです。

レストレンジ家といえばあの人!

ハリーポッター 1/1スケールレプリカ ベラトリックス・レストレンジ愛用ダガー

第1弾でニュートの写真の中の美女がリタ・レストレンジだとわかった時、「レストレンジ?どこかで聞いたような?」と思ったあなた!そうです!リタは、「ハリー・ポッター」シリーズで、ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)の最も忠実な僕の一人であり、ヴォルデモートの一人娘を生んで亡くなったベラトリックス・レストレンジ(ヘレナ・ボナム=カーター)と同じレストレンジ家出身の純血の魔法使いなのです。とは言っても、ベラトリックスはもともとシリウス・ブラックと同じブラック家の人間。シリウスの従兄弟であり、ハリーの同級生ドラコ・マルフォイの伯母にあたる存在です。ベラトリックスは自らの純血を守るため、ホグワーツで同じスリザリン生だったロドルファス・レストレンジと結婚し、後に夫婦揃ってヴォルデモートに忠誠を誓ったというわけなのです。そして、夫ロドルファスと彼の兄弟のラバスタン・レストレンジとともにネビル・ロングボトムの両親を精神喪失するまで拷問し、親族であるシリウスや姪のニンファドーラ・トンクスを殺害するなど、最後までヴォルデモートに忠誠を誓い続けていることから、レストレンジ家は純血を誇りに思っている闇の一族だと予想されます。
「ハリー・ポッター」シリーズで、ホグワーツのグリフィンドール生のハリーとスリザリン生のドラコは長い戦いを経て、ともに認め合えるまでに成長しましたが、ハッフルパフ生のニュートとスリザリン生のリタは過去に何があって、今後どうなっていくのか?彼らの愛や友情の力が試されることでしょう。

ニュートを巡って恋の三角関係が繰り広げられる!?

★直筆サイン◆ファンタスティックビーストと魔法使いの旅◆FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM (2016) ★エディ レッドメイン as ニュウト ★Eddie Redmayne as Newt Scamander ★キャサリン ウォーターストン as ポーペンティナ ★Katherine Waterston as Porpentina Goldstein

第2弾では、ニュートやリタのホグワーツ時代に焦点をあてた物語になることがすでに発表されています。ニュートは将来、ティナと結婚して子どもをもうけ、その孫が「ハリー・ポッター」シリーズのルーナ・ラブグッドと結婚することが決まっています。しかしながら、第2弾の段階で、ニュートはまだリタに対し、恋心を捨てきれていない様子。クイニーはその事実を知っていますが、ティナはまったく知らないんですよね。第2弾以降、ニュートはリタと直接顔を合わせ、自身の気持ちに決着をつけなければならない展開が待っていることでしょう。
第1弾では、おっちょこちょいなニュートをしっかり者のティナがフォローするというような姉弟のような関係でしたが、互いに理解を深め、成長の兆しが見えるようなラストの2ショットが印象的でした。真面目で野心家のティナが、アウトサイダーで予測不能なニュートと行動を共にすることで、自分で自分を縛っている硬さからどう解放されていくか?そこから恋心がどう生まれていくのか?リタの登場でティナのニュートに対する気持ちがどう変化していくのかも見どころのひとつです。

映画「Fantastic Beasts and Where to Find Them 2(原題)」のあらすじ予想

Fantastic Beast and Where to find them Poster - One Sheet 2/Newt Scamander (61cm x 91,5cm)

「ファンタビ」シリーズの続編は、「ハリー・ポッターと〜」と同じように「ファンタスティック・ビーストと〜」という表題で全5部作になることが発表されています。
J.K.ローリングは自身のTwitterで、第1弾の1926年から始まり、ダンブルドアがグリンデルバルドと戦い勝利する1945年までを描くと明言しており、すでに3部作までの構想が浮かんでいるそうです。
第2弾はニュートやリタのホグワーツ時代、ダンブルドアとグリンデルバルドのティーンエイジャー時代を回想しつつ、舞台をアメリカからイギリス、フランスのパリに移して物語が展開されるのではないかと思います。
第3弾の舞台はまだ発表されていませんが、デヴィッド・イェーツ監督によると「ヨーロッパが中心になるだろう。」とのこと。
「ハリー・ポッター」シリーズがイギリスでのみ展開されていたのも、イギリスの魅力を深く知ることができて面白かったですが、ニュートと一緒にさまざまな国を巡り、色々な魔法生物たちに出会う旅もとても魅力的ですね!第2弾では中国由来の魔法生物が登場するそうです。
第2弾はニュートとリタの関係性を掘り下げたものになりそうなので、ティナとの恋の進展はあまりなさそうですが、第1弾でニュートが「本ができ上がったら渡しに行く。」とティナに約束しているので、何らかの形で登場するかも知れません。クイニーとジェイコブの恋についても、当時のアメリカ魔法界では魔法使いとノー・マジとの恋愛はご法度なので、禁断の恋ということで一波乱がありそうです。

第2弾の全米公開日は2018年11月16日、第3弾は2020年11月20日公開予定、第4弾は2022年、第5弾は2024年の予定で製作サイドが調整中とのことです。
ダンブルドアとグリンデルバルドの恋と世紀の魔法使い対決に、ニュートの魔法生物を巡る旅、ティナ&クイニー姉妹とジェイコブとの恋、友情、冒険など、観客が観たいものが全部詰まっている大人のファンタジーに、今から「早く観たい!!でも終わってほしくない!!」という矛盾した気持ちでいっぱいです。

映画「Fantastic Beasts and Where to Find Them 2(原題)」の公開は2018年の11月16日、クリスマス前の予定です。今のところ、全5部作すべてがこの時期に公開する予定だそうなので、キャスト&制作陣からの素敵な魔法のクリスマスプレゼントになりそうですね。
第2弾の公開までの間も、J.K.ローリングがイベントやTwitterなどで重要なヒントをつぶやいたり、これから第2弾の公式情報もどんどん解禁されて始めるので、第1弾をDVD&ブルーレイで観直しながら、続編への期待感を高めていってくださいね。

(文 / Yuri.O)