華流にも垣間見える韓流の世界進出~韓流・華流ドラマのススメ 韓流・華流ドラマで世界と日本を知る6

シュガーケーキガーデン DVD BOXI

韓流の世界進出

韓流ブームは色々な地域や国で起きています。これは政府の後押しもあったようです。なぜならば、韓流ブームとしてさまざまな地域や国で、自国のドラマが外国で放送されたり韓国のアーティストが海外で講演したりすると大きな経済効果が得られるからです。それをきっかけに自国に興味を持ってくれると、自国へ旅行にきたり、自国の言葉を学んだりしてその経済的なメリットは大きなものになります。それだけではありません。接する機会が多いものは肯定的になる、という科学的な意見もありますが、韓流ドラマや韓流アーティストのファンとなれば、韓国や韓国文化に好意的、肯定的な人が増えるというメリットもあるのです。政府の後押しやアーティストのフットワークの軽さなどから、たくさんの地域で愛される存在となっています。

近年、中国による韓流ブーム(ドラマやアーティスト活動)に対して規制をかける動きも出ています。

華流にも垣間見える韓流の世界進出

さて、華流とりわけ台湾における韓流の影響を(私が分かる範囲でですが)見ていきましょう。

2003年、90年代日本の少女コミック「薔薇のために」が原作となった「薔薇之恋」では、一度だけ、「オッパ」と兄たちのことをふざけて呼ぶシーンがありました。「オッパ」とは韓国語でお兄さん、という意味です。女性が男性の兄を呼ぶときに使用されます。(男性が兄を呼ぶときはヒョン、ヒョンニムと呼びます。)単にお兄さん、兄さん、というだけではなくて、年上の男性に用います。とりわけ、女性が恋人の男性のことを呼ぶ時にもオッパと呼ぶのです。「薔薇之恋」では兄たちのことを呼ぶために用いられていました。

2011年のアリスクー、ロウチウ共演「進め!キラメキ女子!」では、パトリックリー演じる2人の上司シーターロン課長が、コミカルな演技をしています。ドラの音が効果音として流れたり、ザ・中国といった感じの中国の古くからの芝居のポーズをとったりするのと同時に、韓国語を話していました。分かった、という意味の韓国語を「アラッソ、アラッソ」と数回繰り返すなど韓国語を使用するというシーンが多く登場していました。日本語もありましたが、韓国の文化の浸透が実感できるドラマでした。

さて、2012年「シュガーケーキガーデン」では、韓国のアイドルグループSS501のメンバー、パクジョンミョンがジエンマンシューと主演しました。韓国のアイドルが主役の相手役を務めるという大きな出来事です。じえんマンシュー演じるジェンイーエンが「オッパ、サランヘ」(お兄ちゃん、愛してるの意味。ここでのお兄ちゃんは年上の男性)と冗談を言うシーンがこの作品のCMで何度も流れていました。パクジョンミョン演じるパクヒファン役は韓国の大企業の御曹司という設定でもあり、ここでも韓国の経済や文化が台湾に浸透していることを見て取れます。余談ですがこの作品、私が拝見した時には、字幕・中国(台湾)語音声だったのですが、パクジョンミョンの声が吹き替えのようで、中国(台湾)語の難しさを物語っていました。

韓国と言えば、整形大国として有名ですが、数年前のニュースで台湾にも整形文化が根付いていることを紹介していました。また韓国は男性もアイラインをひくなど男性の美意識も高いです。そのニュース番組では韓流の影響で男性の美意識が高まっていると紹介されていました。ドラマだけではなく若者文化にも韓流の影響が浸透しているようです。

また例えば「イタズラなKiss」など韓国で実写化された日本のマンガ原作のドラマが台湾でもリメイクされたり、「妻の誘惑」「華麗なる遺産」や韓国で流行したドラマが華流ドラマとしてリメイクされたり、と多くの影響を受けています。(華流ドラマからは「花より男子(流星学園)」が日本と同様に韓国でもリメイクされ人気を博しています。)

さてこのように台湾、そして中国、更に言えば様々な国や地域で年々文化が浸透していっている韓流の様子を台湾・華流から見てきました。

 目指せ!世界の人から愛される日本!

日本にも、韓流に負けず劣らず素敵なドラマがたくさんあるはずです。実力のある俳優もたくさんいます。ドラマに限らず言えばJ-popをはじめとした音楽や宝塚歌劇団、アイドルの文化などもあります。日本の文化もよいものはたくさんあります。それらが韓流・華流に限らず、「Mother」のトルコでのリメイクなどアジア圏、そして世界など海外で受け入れられているのはもちろん経済的なメリットもありますが、何よりも日本のことを好きになってくれる人が今よりももっともっと増えていって欲しいと切に願っています。