韓流・華流ドラマにもぽっちゃりさんに市民権が!?~韓流・華流ドラマのススメ 韓流・華流ドラマで世界と日本を知る5

ボスを守れ DVD-BOXII

痩せることへの羨望と「痩せる」のデメリット

ほっそりした女優さんに憧れるのは西洋文明が入ってきた明治以降の日本でも久しく、近年世界でその傾向が顕著になってきています。日本では健康を目的とした体重の基準とは別に、シンデレラ体重が存在することをご存知でしょうか。

「世界仰天ニュース」では摂食障害のひとつである拒食症によって、不健康なほど痩せてしまったモデルが、警告を発する意味で特集に登場していました。けれどもそんな彼女の元には世界から、どうやって痩せたのですか、うらやましいです、と言うようなメッセージがたくさん寄せられていると、彼女は嘆いていました。また、拒食症によってなくなってしまったモデルさんもいらっしゃるそうです。ヨーロッパのモデルには痩せすぎたモデルを起用しないというルールができましたが、同じファッション業界からも痩せれない人による戯言だ、というような批判が出たのが記憶に残っています。

最近の日本に限って言えば鈴木明子さんが摂食障害を乗り越えた告白していらっしゃいましたね。

2、30代の働く女性のカロリー摂取量は終戦直後を下回るという調査結果が昨年話題になりました。

厚生労働省の調査では、20代と30代の女性は、痩せている人の割合がほかの世代よりも高く、エネルギーの摂取量が健康の維持に必要とされる量を下回っています。肥満の程度を示す「BMI」の値が18.5未満のやせている人の割合は、平均が11.1%だったのに対して、20代では22.3%、30代は15.5%と平均を上回っていました。

ファッションのサイズ規格や男性が女性に求める1番多い要件が容姿であること、SNSの普及によって、被写体になることが多くなったことも一因となって、やせ願望は日に日に増しているようです。

 ぽっちゃりとイメージ

翻って、現在では太っている人はそのために人としてマイナスイメージを与えられます。それは西洋思想が浸透している場所、日本に限らず、欧米などでも同じでしょう。

また日本において小さなころから触れるメディアに出てくるキャラクターでは、ぽっちゃりキャラクターはドラえもんに出てくるジャイアンのような腕力の強いボス的存在か、ズッコケ三人組のモーちゃん(あるいはハリーポッターのネビル)のような心優しい気弱な引っ込み思案なキャラクターなどどちらかです。そして、日本の昔から親しんでいる子ども番組、マンガやアニメ、小説のキャラクターではあまり知的なキャラクターは出てきません。昔のアニメ(マンガ)エスパー魔美に出てくる高畑君くらいかなと私が知る限りでは思います。このように小さなころから、太っている人はこうだ、というイメージが植え付けられていくのです。

そして、こういったキャラクター付けや、イメージはからかいや嘲笑として日常の中で使われます。

さて近年、日本では、渡辺直美をはじめ、ぽっちゃりの女性の芸人さんをよくテレビで目にするようになりました。渡辺直美さんはインスタグラムでもそのファッションに注目され、人気の芸人さんですよね。まだまだぽっちゃり女性はテレビの中でもですが、小林きなこさんなど若い女優さんがぽっちゃりであることも増えてきました。

 変わりつつある日本のぽっちゃりさん

ラファーファが2013年に創刊され、季刊誌だったものが隔月誌になっています。

ファッションも大きいサイズを扱うところが増え、あるいは、大きいサイズの取り扱う情報が増え、サイズがないからとあきらめなくていい事がこれまでより少なくなりました。

少しずつですが、太った人、ぽちゃりさんのイメージが変わりつつあるようです。

 韓流・華流のぽっちゃりさん

さて、本題に移りましょう。

ほっそりしている人を崇拝する傾向は台湾・韓国でも同じでしょうし、日本より韓国の方が強いかもしれません。

そんな韓流・華流の世界ですが、近年のドラマにはぽっちゃりとした女優さんが時々見られるようになりました。

例えば韓流ドラマでは「ボスを守れ」のヒロインチェガンヒ演じるウンソルの友人イミョンラン役としてぽっちゃりさんが出演しています。ハジェスクは「ソル薬局の息子たち」という50話を越える大作ヒューマンドラマの息子たちの母ペ・オクヒの姪のチョミラン役として登場しています。

最近、このハジェスクさん、ご結婚なさったそうで、おめでたいですね。(おめでとうございます。)

Rainの久々のドラマ出演作「僕には愛しすぎる彼女」でRainが社長を務める会社の社員にぽっちゃりした女優さんが出演しています。至極自然に溶け込んでおり、とても嬉しい限りです。

華流ドラマでは「恋してる愛してる」の同僚役にコンピュータや電子機器に秀でているカラフルなファッションをまとっているかわいらしい女の子のフェイイン役として韓琳が出演しています。

同じ華流では「結婚なんてお断り⁉」の中で、主人公ツァイホァンジェンの友人(同級性)役、そして後輩の一人にもぽっちゃりさんがいます。「恋している愛してる」のフェイインとは打って変わって、かわいらしいフェミニンな、優しさあふれるような役です。

日本のマンガ『花より男子』をドラマ化した華流ドラマ「流星学園」、韓流ブームの火付け役「冬のソナタ」からなかなかぽっちゃりした若い女優さんは中々見られなかったので、多様な社会、という意味でとても嬉しい驚きでした。

参考・引用

「週刊ニュース深読み」2015年06月27日放送放送内容まるわかり!”やせすぎ女性”過去最高 あなたの健康が危ない!?
http://www.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2015/150627.html

「若い女性 栄養不足で健康リスク増 厚労省調査」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161114/k10010768381000.html