映画「コロニア」公開記念!社会派イケメン、ダニエル・ブリュールの演技が光る映画4撰!

ポスター/スチール 写真 A4 パターン1 コロニア 光沢プリント

本国イギリスで劇場公開初週の興行収入がたった47ポンド、日本円で6140円(観客にすると7人)といういわゆる大コケしたと言われている映画「コロニア」。

ハリー・ポッターシリーズで人気を博し、その後も順調にキャリアを重ねているエマ・ワトソンの主演作なのになぜ?という声が聞こえてきそうですよね。

オンライン配信を目的として作られ、ネット世代をターゲットにした作品だったこと、
イギリスのたった5か所でしか公開されなかったこと、
ナチスの残党がチリに巨大なファームを築くという実話ベースのストーリーで政治色も強い作品だったことなどが、原因として考えられます。

現在日本でも劇場公開中で、ランキング上位には入ってきていませんが、
公開二週目を超えてもシアターの8割は埋まっており、観終わった観客の感想は
「映画「アルゴ」を観た時と同じの衝撃!」「こんな実話があったなんて・・・!」「エマもダニエルも美男美女で素敵。」など好評のようです。

本作で、主演のエマ・ワトソンの相手役を務めているのが、スペイン出身、ドイツ育ちの俳優、ダニエル・ブリュール。
多言語で育ったという環境もあり、スペイン語、ドイツ語、英語、フランス語、ポルトガル語、カタルーニャ語を操るマルチリンガルな俳優です。
本作中では、エマと同じく体を張った演技を披露し、チリの政治クーデターに巻き込まれるカメラマン役を熱演しています。

今回は、本作のように政治色や主張がはっきりした作品や実話ベースの作品を選んで出演し続けている俳優、ダニエル・ブリュールの映画作品を「コロニア」を含め、4作品ご紹介します。

ナチス残党がチリに築いた巨大ファームをテーマにした実話映画「コロニア」

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主演はエマ・ワトソンです。実際にあった実話ベースの作品です。ナチス残党のパウル・シェーファーがチリに築いたという巨大施設「コロニア・ディグニダ」。1973年、チリでクーデターが起き、反対勢力の一味と間違われ、捕らわれてしまった恋人・ダニエル(ダニエル・ブリュール)を救うため、エマ演じるキャビンアテンダントのレナは単独で施設への潜入を図ります。そこでは“教皇”と呼ばれるナチスの残党、ミカエル・ニクヴィスト演じるパウル・シェーファーが、チリ政府と繋がり、彼自身の私利私欲のためだけに、暴力の名の下に住民を支配していたのでした。
果たしてレナは、ダニエルを救い、二人で脱出することができるのでしょうか?
<生還率0.01%>の脱出スリラー・エンタテイメントです。

ダニエル・ブリュールは、レナの恋人・ダニエルを演じています。
本作の監督を務めたフロリアン・ガレンベルガーとは長い付き合いになるダニエル。
ガレンベルガー監督はダニエルのためにあて書きしたので、役名もダニエルになったのだそうです。
実話ベースのナチス残党が支配する施設から脱出するというシリアスなストーリーに目がいきがちですが、女性であるレナが恋人のダニエルを救い出すという現代を象徴する等身大のカップルが描かれているのが本作の魅力です。
とてもハードな拷問シーンもあり、レナとダニエルが互いを助け合い、難攻不落のコロニアから逃げ出そうとするスリリングな脱出劇に、最後まで目が離せません!

タイトル:「コロニア」
2016年9月17日(土)ヒューマントラスト渋谷ほかにて全国ロードショー
配給: REGENTS=日活
公式サイト:http://colonia.jp/

ドイツの興行記録の塗り替え、数々の映画賞を受賞!映画「グッバイ・レーニン」

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主演はダニエル・ブリュールです。
80年終わりの東ベルリンを舞台に、ベルリンの壁崩壊を知らずに、昏睡状態から目覚めた母親のために、共産主義と消滅前の東ベルリンの健在を見せ続けようとする青年・アレックス(ダニエル・ブリュール)の奮闘をコメディータッチに描いた作品です。

ダニエルは良く言えば献身的、悪く言えば少し異常なほどに母親のために嘘をつき続ける青年・アレックスを演じています。
本作は、独アカデミー賞で9部門受賞し、ドイツの歴代興行記録を塗り替え大ヒットしました。
ダニエル・ブリュールはヨーロッパ映画賞にて主演男優賞を獲得しています。
第61回ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート、第53回ベルリン国際映画祭最優秀ヨーロッパ映画賞も受賞し、世界的にも高く評価されています。
ヨーロッパ映画はシリアスな国際的問題をユーモラスと辛辣さをもって描いた作品が多いですが、本作もその類で、母子の嘘のやりとりをコメディータッチで見せる一方、慣れ親しんだ環境が変化することと嘘をつくこと、真実を伝えることのメリット・デメリットについて深く考えさせられる作品に仕上がっています。
また歴史に疎い方にも、わかりやすく当時のドイツの政情を描いている秀作です。

タイトル:「グッバイ、レーニン!」
2004年2月21日(土)恵比寿ガーデンシネマほかにて全国ロードショー
配給:ギャガ

若き革命家たちの青春と恋愛をドキュメンタリータッチに描き切った映画「ベルリン、僕らの革命」

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主演はダニエル・ブリュールです。
現代ドイツの金持ちばかりが優遇され、貧しい者は搾取され続ける社会に不満を持つ3人の若者、ヤン(ダニエル・ブリュール)、ピーター(スタイプ・エルツェッグ)、ピーターの恋人のユール(ジュディア・リンチ)。
エデュケーターズ(若き反逆者たち)として活動する彼らが行きがかり上、誘拐することになってしまった金持ちのハーデンベルク(ブルクハルト・クラウスナー)と彼らのベルリンから遠く離れた山奥での奇妙な共同生活を描いています。
彼らが自分を傷つけるつもりはないと知ったハーデンベルクは次第に彼らと打ち解け、自身も若い頃は社会主義ドイツ革命連盟(SDS)のメンバーであり、革命家として活動していたと語り始めます。どう見てもブルジョワなハーデンベルクが若い頃は自分たちと同じ革命家だったことに動揺を隠せない3人。
ユールがヤンに惹かれ始めたことで3人の関係も微妙になってしまいます。
理想への純粋な夢を抱く二人の男と、その狭間で恋に揺れる一人の女を疾走感溢れるストーリーで描き切った鮮烈な青春ラブストーリーです。

ダニエルが演じたヤンは、前半は非常にモラリストで攻撃的な面も見せながら、後半は親友と好きな女性との三角関係に悩む普通の青年としての一面もある多面性のあるキャラクターです。
ダニエルは自身が「三角関係で悩んだ。」経験を生かし、役作りをしたそうです。
ダニエルとユールを演じたジュディア・リンチが美男美女で、映像を観ているだけでも素敵で、アート的作品としても完成されています。

タイトル:「ベルリン、僕らの革命」
2005年4月29日(木)、Bunkamuraル・シネマほかにて全国ロードショー
配給:キネティック¬¬=コムストック

生きる伝説・ニキ・ラウダを熱演!映画「ラッシュ/プライドと友情」

ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]

主演は映画「マイティ・ソー」シリーズのクリス・ヘムズワースとダニエル・ブリュールです。
監督は、映画「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」などの重厚でリアルな物語を描くことに定評のあるロン・ハワードです。
1976年F1グランプリ、猛追し合う二人の天才レーサー、自由奔放なプレイボーイで攻撃的な走りをするジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)と精密な走りをする「走るコンピューター」ことニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。戦列を極めた対決が引き起こした衝撃のクラッシュ。交錯する二人の運命と勝負の行方を描いた永遠に語り継がれる感動の実話です。

ダニエルは生きる伝説、ニキ・ラウダを演じました。
ダニエルが実際にラウダ氏に会って話を聞き、演じたニキ・ラウダはご本人そっくり!!
作中では、クリス演じるジェームス・ハントのプレイボーイぶりが目立ちますが、ダニエルだって負けてません!
ここぞというところで自身のドライビングテクを武器に運命の相手・マルレーヌ(アレクサンドラ・マリア・ララ)を一気に落とすニキ・ラウダのロールキャベツ男子ぶりと誠実さに女性なら誰でもクラクラきちゃいます。
一瞬の判断や想いや迷いが、自分や周りの人生を終わらせてしまうという激しい重圧の中で、プライドや恐怖、家族への想い、勝利への執念など、全てが混在した感情を飲み込んで、試合に挑むF1の世界。そして、そんな命懸けの場に、同じくして居るという事、それだけで、ライバルでも、互いに尊敬し、認め合うというハントとニキの生き方と関係性は、めちゃくちゃ格好良過ぎて涙が出そうです。
この作品を通じて役柄同様、固い友情関係で結ばれたクリスとダニエルですが、二人にとって、本作が重要なターニングポイントになったことは言うまでもありません。
ミニシアター系作品やドイツの作品に多く出演し、実力派俳優としては認められていたダニエルですが、本作では「その年のアカデミー賞にノミネートされるだろう。」というほどハリウッドからも高い評価を受けました。(残念ながらノミネートはなりませんでしたが。)

タイトル:「ラッシュ/プライドと友情」
2014年2月7日(金)TOHOシネマズ 日劇ほかにて全国ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト: http://rush.gaga.ne.jp/index.html

いかがでしたか?
ダニエルご本人は語ったことはないようですが、これまでの彼の作品選びは、社会派の役柄や実在の人物を深く調べた上で演じることが圧倒的に多いです。
出演作の中には日本に入ってこない作品も多く、ハリウッドでの活躍も期待してしまいますが、映画「二つ星の料理人」や映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に悪役のバロン・ジーモ役で出演し、彼はこれからも登場するキャラクターだそうですので、これからはダニエルの活躍をもっとたくさん観る機会が増えるかも知れません。
多言語を操るダニエルですから、これからはドイツだけでなく世界でどんどん活躍していって欲しいですね!

(文 / Yuri.O)