春です!桜の美しさが印象的な映画作品5選!

“三寒四温”、そんな言葉が頭に浮かんできたら、春はもうすぐそこです。
春の訪れのしるしと言えば、“桜”。
遡れないくらい古い時代から、日本人に親しまれ、愛でられている花木です。

雑貨屋さんやカフェ、レストランにも、桜をモチーフにしたアイテムが並び始めて、淡いピンク色に自然と心が華やぎますよね♪

今回は、そんな“桜”が印象的な作品を○作品ご紹介します。

花とアリス

花とアリス [Blu-ray]

岩井俊二監督作品。主演は鈴木杏と蒼井優のW主演です。元々、単館で短編を連続して上映していたものを、長編の1作に直して作られたのが、この映画「花とアリス」です。岩井監督の作品は、「ここの、この映像を撮る為にその他の流れ、映画を作る。」という風に撮ってるのだろうなと感じさせられる映画が多くあります。有名なところですと、映画「Love Letter」の中山美穂演じるヒロインが、雪の中で「お元気ですかー?」と大声で叫ぶシーン。「Love Letter」は全てこのシーンを描く為に、作られた映画だと感じさせられます。「花とアリス」も、同様で、鈴木杏演じるハナと蒼井優演じるアリスが、春爛漫の桜吹雪が舞う中、はしゃぎ回るシーンや、アリスのしなやかなクラシックバレエシーンは、岩井監督の頭の中にある美しい映像を、切り取ったものだと思われます。淡いピンクの桜並木の下ではしゃぐ二人が、その後、切ない恋の三角関係でギクシャクしてしまうのですが、二人の友情は、儚い桜のように散ってしまうのでしょうか?昨年の2015年に「花とアリス」の前日譚である映画「花とアリス殺人事件」が12年ぶりの続編として、公開され、岩井監督初のアニメーションとして話題になったので、二人の友情がどうなってしまうのか?併せて観てみてくださいね。

タイトル:「花とアリス」
2004年3月13日(土)全国ロードショー
配給:東宝=ロックウェル・アイズ-H&A Project
公式サイト:http://www.amuse-s-e.co.jp/H&A/

雷桜

雷桜【TBSオンデマンド】

主演は蒼井優、岡田将生です。宇江佐真理による時代ロマン小説「雷桜」を、映画「ヴァイブレータ」「ストロボ・エッジ」などの廣木隆一監督が映画化した作品です。ストーリーは、岡田さん演じる将軍家に生まれたが、心に病を抱えた男・斉道と、乳飲み子の頃に、ある事情で“かどわかし”に遭い、瀬田山の山奥で育った女・遊(ゆう)との身分違いの恋を描いたもので、日本版「ロミオとジュリエット」と言われている悲恋物語です。激しい雷雨で、銀杏の木に雷が落ち、下は銀杏、上は桜という奇妙な巨木「雷桜」が生まれた日に誘拐された遊は、成長し、瀬田村に養生にやって来た斉道と「雷桜」の下で、運命の出会いを果たします。山奥で育った遊は、身分の違いなど知らず、そんな遊に斉道は、ありのままの自分を見せることが出来、二人は互いに惹かれ合っていきます。斉道は、「必ず戻って来る。」と言ったものの、周囲が身分違いの恋を許してくれる筈もなく、遊は最後の賭けに出ます。「雷桜」は、瀬田山の千畳敷に咲くしたが銀杏、上は桜という奇妙な木で、数奇な運命を生きた遊の生き様を象徴する存在として描かれています。また、時代劇にしては、珍しく、洋楽や歌謡曲が劇中で流れたりするので、その辺りが、「ロミオとジュリエット」にオマージュされているのかなと思います。情景の美しさや静かで濃やかな恋は、どこかファンタジックで良い意味で、時代劇らしくないので、普段、時代劇は観ないという方の、「初めての時代劇」としてお勧め出来る作品です。

タイトル:「雷桜」
2010年10月22日(金)TOHOシネマズ 日劇ほかにて全国ロードショー
配給:東宝
公式サイト:http://raiou.jp/

あん

あん DVD スタンダード・エディション

主演は、樹木希林です。共演には、永瀬正敏と樹木さんのお孫さんの内田伽羅などです。ある過去を抱えながらも縁あって、どら焼き屋「とら春」の雇われ店長をしている永瀬さん演じる仙太郎の元に、アルバイトをしたいとやってきた樹木さん演じる老女・徳江。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、お店はみるみるうちに繁盛します。しかし、徳江が昔、ハンセン病を患っていたという噂が広まり、お店に迷惑がかかるといけないと思い、徳江は「とら春」を去ってしまいます。仙太郎と、「とら春」の常連客でもある内田伽羅演じるワカナは、徳江を探すことにしますが・・・というお話です。「とら春」は桜並木の下にお店を構えており、冒頭から、青い空と美しいピンクの桜並木、その桜並木の中で、深呼吸をし、アルバイトを頼みにやってくる徳江と、前半は、お店の外の映像には、桜がいつも映っており、河瀬直美監督の映像美を堪能出来る、ゆったりとした作品に仕上がっています。映画「あん」で映し出される桜は、新庄市千枚田の桜です。フワフワとした甘やかなどら焼きと、桜並木で、映画でお花見気分を堪能出来る作品です。

タイトル:「あん」
2015年5月30日(土)新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
配給:エレファントハウス
公式サイト:http://an-movie.com/

花のあと

花のあと [DVD]

主演は、北川景子です。共演は、バレエダンサーの宮尾俊太郎と、甲本雅裕ほかです。原作は、藤沢周平の短編小説で、彼の作品では、珍しく女性が主人公の物語です。女ながらに、剣に青春を捧げてきた北川さん演じる以登は、竹刀でたった一度立ち会った武士の江口孫四郎に、一瞬にして恋に落ちます。しかし、以登には、甲本さん演じる片平という許嫁がいました。以登の孫四郎への想いは、生涯忘れられない、そして決して叶うことのない恋でした。以登は、自らの運命を受け入れ、片平との結婚を決意します。やがて遠く江戸から届いた、孫四郎自害の報、そして徐々に明らかになる死の真相。以登は、あの日以来遠ざけていた剣を再び手に取り、静かに立ち上がります。孫四朗との思い出の為、人として守るべき「義」を貫くために・・・というストーリーです。四季折々の美しさと、以登の、瑞々しく、凛とした佇まいと、彼女の静かで強い想いとが重なり合って、素晴らしい映像美、恋物語です。台詞は極少ながら、伝わる想いは、ずしりと重く、初めて真剣を抜く事に、一切の躊躇いもみせない以登の強さ、想い、定めの中で、いかに己の「義」を通し生きるか、あの時代の日本人の心の美しさが詰まった映画です。劇中で、以登が清々しい笑顔で歩く御堀沿いの桜並木は、山形県鶴岡市の鶴岡公園の桜です。見事な桜並木ですので、お近くの方は、映画を観て、鶴岡公園にもお花見に行ってみてくださいね。

タイトル:「花のあと」
2010年3月13日(土)丸の内TOEIほかにて全国ロードショー
配給:東映
映画情報:http://cinema.pia.co.jp/title/151395/

山桜

山桜 [DVD]

主演は、田中麗奈です。共演は、東山紀之ほかです。物語の舞台は、江戸後期。不幸な結婚生活に耐えながら暮らす田中さん演じる野江は、叔母の墓参りの帰り、山道に咲く桜を見つけます。その美しさに惹かれ手を伸ばす野江だが、思いのほか高くて届きません。すると、東山さん演じる武士の男が現れ、桜を手折ってくれます。そして、このたった一度の出会いが、2人の男女の運命を揺るがしていくこととなります。藤沢周平作品で多く舞台とされる会津海坂藩を舞台にした作品です。ひたすら静かに、情緒豊かにストーリーが進んでいきます。春の桜がさざめく音や雪のシンシンとした音までも聴こえてきそうです。男女のラブストーリーだけかと思いきや、話は、貧窮した村と悪代官様といった解かり易い形式で進んでいくので、時代劇が苦手な方でも観やすいと思います。二人の出会いのきっかけとなる“山桜”の木があるのは、山形県旧朝日村行沢地区の桜が使われています。篠原哲雄監督がロケ地探しの中でも特にこだわった桜の木なので、美しい映像を是非ご覧ください。
タイトル:「山桜」
2008年5月31日(土)テアトルタイムズスクエアほかにて全国ロードショー
配給:東京テアトル
公式サイト:https://www.bandaivisual.co.jp/yamazakura/

いかがでしたか?
桜は日本を象徴する木ということもあり、いつの時代、どの場所でも、人々の想いや生活に寄り添って、年月を重ねていることがわかります。また、観る人の心によって、鮮やかに美しく見えたり、儚く消えてしまうもののように見えたり、切なく見えたりする不思議な木です。今年のお花見は、桜が辿って来た長い年月に想いを馳せて見てみると、いつもの桜が違った景色に見えるかも知れませんね。

(文 / Yuri.O)